|Posted:2006/12/23 23:39|Category :
音楽いろいろ。|
さっき久々に『世界の車窓から』見てました。
今はアメリカ大陸宙なのですね。
この番組では、流れてる音楽に必ず耳がいきます。
今日はジェフ・バックリィだったので、おお、と思いました。
彼のこのアルバムも最近聴いてなかったので、久々に
聴きたくなりました。今回、番組でも流れてたのは
『Hallelujah』。レナード・コーエンのカヴァーですが
この歌唱を聴くだけでも彼の表現力の深さを感じ取ることが
できるのではと。彼のこのアルバムが発表されたのが90年代半ば
だったこと鑑みれば、こういったサウンドディレクションに
なったのは当然だったかもしれませんが。
今聴きなおせば、バンドサウンドがもっと控えめでもよかったん
ではないかなーと、今の自分なら思ってしまったりします(汗)
いや、けして悪いという話ではないです。
今聴いてても、彼の歌唱の映し出す世界感に圧倒されますし。
ただ、このへんは好みかもしれませんが、わしとしては
バンドの音がちょっと煩く感じちゃったりで。
彼といえば、どうしたって彼の父親のことを持ち出されることが
多くて、そのこと自体を本人も相当嫌がってたというのもあった
みたいですが。歌を聴くとね。本人がどれだけまで意識してたか
わかりませんが、そのコアの部分で、父親と相通ずるものがあったと
いうことは本人もきっと、否定できないってのはあったんじゃないか
と想像します。
しかし、あまりに早く地上から居なくなり過ぎ。親子して。
きっと、目には見えない翼を親子して持ってたのかもなと、
そんなことすら考えてしまったり。
ふと、レナード・コーエンの歌唱を初めて聴いたときのことを
思い出しました。これもとても衝撃的だったので。
バックリィ氏の歌がまるで天に繋がるヤコブの梯子のようだ
と言うのであれば、コーエン氏の声は、大地の底から響き湧き出る
呼吸のようだと思ったのでした。