夢を抱き 鳩に乗る

New York Tendaberry (Exp) New York Tendaberry (Exp)
Laura Nyro (2002/06/25)
Sony
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ローラ・ニーロのアルバムは、初期のものしか聞いたことはないのですが
そのどれもがとても印象強く、ひどく心を打つ仕上がりであるのは
間違いないところかと思います。
NY生まれの彼女は、同時期活躍したキャロル・キングと比較して
述べられることの多い人ではありますが、正直、彼女とキャロルを
同じ線に並べるのはどうかな?とは思います。
NY生まれ、ということやピアノの弾き語り、というスタイルでは
共通するかもしれませんがその楽曲の織り成す世界とか感覚は
非なるものではないかと。キャロルが大変優れたソングライターで
あることは誰もが知ってるし私も大好きですが、NY、という
面を取りだたしてみると、その匂いが強く感じるのは間違いなく
ローラなのではないか、と思います。
わしは残念ながらNYには行った事がないし、あくまでイメージにしか
過ぎませんが、自分の持つイメージに近いのは彼女、かなあと。
彼女の生い立ち、その音楽性に関して、どっかクロスカルチュアルな
面があるのもあるし、しかも肌触りがひんやりした感じがどこか
都会的に感じたりたりもして。『陽』というよりは『陰』のところに
たたずむ人、というのは聞けばスグ感じられると思いますが、
聞く人の心の奥底を突くように響き染み渡っていくような歌声には
やはり魅了されるわけです。

わしの持ってるCDの裏面に、スザンヌ・ヴェガのコメントが
書かれてるので勝手に引用です(汗)

"Laula's music made you feel happy and sad and wise all at once.
It was deeply heartfelt urban music about sex and death and love
-her limits were nothing less than fury, gloly,and God and the
Devil... she made ordinary things,like the weather,
or the Hudson River, or chidren playing in the street,glow with
a spiritual energy. New York was to Laura Nyro what the moors
were to Emily Bronte - wild, romantic, untameable, and
I loved her for it."
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Comment

グラのリクエストに応えてくれてありがたう(笑)
この調子でイーライについても書いてくれたまへ。
前にも書いたのは知ってるけど、もっかい(藁)

グラは迂闊にもごく最近まで彼女を聞いたことがなかったので、
これほどのアルバムについては迂闊なこと書けんと思って
この3日間ほどじっくり聞き込んでみたけれど、
その結果、やはり迂闊なことしか書けんことがよくわかった(苦笑)

はっきり言って、このアルバムは異常である(大汗)
グラが聞きためてきた音楽的知識では理解を絶するような
セオリー無視の異常にエキセントリックな世界だ。
"Tom Cat Goodby"という歌など、ちょっと恐ろしすぎるよ(爆)
不実な男を愛し恨み責め見捨てて、なおかつ怨念と執念と哀しみが
ないまぜになったサイコな世界。子どもまでできてたんか(大汗)
あんた、映画制作者になんてなれないこと分かってるんでしょと
追いつめて、このうそつき、トム!と絶叫し、殺してやるんだと
連呼するところ。夢に包丁をもったローラが出てきそうだ(苦笑)
音楽的にみても常識を受け付けない完全に型破りな曲構成。
一曲のなかでこれほどテンポ、リズム、メロディを緩急自在に
変化させるのは、完全に当時の音楽フォーマットを無視しておるな。
ヒッチコックが2時間かけて映画でやったことを、ローラはわずか
5分の曲のなかであますところなく実現しちゃったというか(苦笑)

うむ。やはり彼女のこのアルバムの一曲一曲が、それぞれ独自の
ストーリーと起承転結をもった映画のサントラみたいなもんだと
考えることもできる。彼女が思い描く情景、場面の情緒や展開に
あわせて、自由に即興的に曲と歌をつけていった、というような。
でも決して複雑とは感じさないシンプルさ。だけど、感情のおもむく
ままに作ったかにみえて、おそろしく緻密に構成されてる(汗)

彼女の音楽を聴くと、それこそジャズ、ソウル、ブルーズ、クラシックの
オペラからブロードウェイ歌劇にいたるまで、さまざまな音楽的背景が
みえるね。それが撚りあわされ昇華されて、ひとつの多面的世界を
描きだしている。そう、ニューヨークという名のね。このアルバムの
なかに、ニューヨークという都市が封じこめられているんだろうな。
静寂と激情。緩と急。愛と憎しみ。生と死。神と悪魔。ローラの歌は、
自由に両極を行ったり来たりして、立ち止まることをしない。

この彼女の異常さというかエキセントリックな面をかんがみるに、
スザンヌ・ヴェガが『嵐が丘』に喩えたくなるのも、まあ理解できるよ(笑)
エミリー・ブロンテという人も、彼女の時代風土からは考えられない
ような奇矯さをもった作家であった。彼女はハワースという狭いじめじめ
した土地を一生出ることなく、あの激情の世界(というか宇宙)を作り
あげたのだ。しかし、ニューヨークはハワースのような閉鎖的な場所
とはいえんし、だいいち辺境の田舎ではなく大メトロポリスだ(笑)
まあニューヨークのなかで、人が一生かけて体験するような人生の
さまざまな側面が、ローラというひとりの天才少女の力をかりて、
このアルバムのなかに結晶したんだろうね。
それにしても恐ろしい作品だ、こりゃ(苦笑)

ちなみにグラは『嵐が丘』といえばケイト・ブッシュの専売特許だと
思ってたが、そうか、ローラ・ニーロもあらわれたんか(笑)
ケイトはちょっと芝居がかりすぎてるかもなあ(苦笑)

YouTubeでローラの"Save the Country"の弾き語り映像が見れるよ。
これ、むちゃくちゃ貴重な映像なんじゃない?口パクのような気もするが(笑)

You Tube見たよ~ 確かに口パクだけど(笑)
というか、動いてるローラを初めて見たわ(汗)
やっぱなかなかの美人だったねえ。

イーライはまた追って書くことにしやう(笑)
ま、ローラも一歩間違えば女油地獄ともいえやう(汗汗)
なんというか、それはあくまで計算ずくのことであろうとも、
このギリギリのバランス感覚ってどうかとも感じたりも
するんだけどさ。針が振り切れる寸前ってところで寸止めで
元に戻っていくような感覚、ってのは、実際に体験したことは
ないでな(苦笑)

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プロフィール

たづ助。

Author:たづ助。
妙齢女子。名古屋にへらへら生息。

主には
好きな音楽やライヴや映画の話。
時に英語学習のお話や、戯言などを
ゆるゆるゆると綴り続けております。

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