旧譜にまつわるエトセトラ。vol.3

UFO CLUV +5(紙ジャケット仕様)UFO CLUV +5(紙ジャケット仕様)
(2004/06/23)
THE COLLECTORS

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このアルバムがあってこそ 今日のザ・コレクターズが確立したと言っても
過言じゃないかも。
彼らにとっては 6枚目のフルアルバム。
このアルバムから 
サロンミュージックの吉田仁さんがプロデュース。


自分にとっても、このアルバムをリアルで体験したからこそ
今までずーっと彼らのファンで居られたような気がします。
最近久々にこのアルバムをじっくり聴いてみたら 
また再度ハマってしまい毎日聴いちゃってる(汗)


世間には掃いて捨てるほどの ロックアルバムが存在してるけれど
そのうちのいくらかのアルバムには 実は魔法がかかっているというのが
個人的意見。


UFO CLUVは 自分にとっては 
そんな魔法を感じずにはいられないアルバムのひとつです。
このアルバムに封じ込められてる atmosphereは 
今聴いてみても、どのコレさんの他のアルバムと比べても
  

かなり特殊で特別 
であることは疑いがないのです。
 

聴き比べたら 一聴瞭然と思います。


吉田仁さんとの出会いが、本人達も意図してなかったような
化学反応をもたらしたと思います。
彼はコレクターズの持っていた潜在能力を、誰も予想しなかったほど
引き出してしまってます。何がそうさせたのか。
音楽的・技術的なことは当然なのですが
それ以上にコレさんメンバーのメンタリティの部分にまで
彼は上手く影響を与えたようです。

特に、コータロー氏に関しては 
ここで本当に彼の奥の部分を引き出された感があります。
ここが彼の分岐点。
ここからさまざまな意味で彼の個性がほんとに開眼した、という印象です。
それが明らかにこのアルバムでの演奏に影響してます。
20周年DVDでコータローが仁さんについて「彼は真のプロデューサーだから」
と語っておられましたが、彼自身もそれだけ 
当時それまでは自分自身上手く表現できなかったもどかしい部分を
仁さんの導きで 叩き壊せたという感覚があったかもしれません。

元々、何故 仁さんにお願いしたかというのは
彼がギターの音をものすごく上手く録るから、という評判から。

それまでのアルバムに関してリーダー自身も、なにが不満だったかと言えば
ギターの音が自分の思い描いた音で録ることが出来てない、ということだったそう。
コータロー氏は アンプからすごくいい音を出してるのに
録音されたとたん、一気にその良さが消えうせるというジレンマ。
ダイナミックなはずの演奏が一気にしょぼくなるとか。
この辺はわしも 技術的な話になるのでなんともいえないのですが
実際この類のジレンマを抱えてたミュージシャン、バンドは コレさんに
限った事ではなく、あちこちで起こってたことのような気がします。
(自分がまた大好きだったDOVEさんなんかも、その辺のジレンマは
かなーり大きかったように思いますわ…)


仁さんは、確実にその評判以上のものをコレクターズに与えたと
思うのです。 おそらく(途中ブランクはあるものの)
いまだに彼とのコラボがずっと続いてるのは
最初っから本当に相性が良かったから。

あと、楽曲そのもののクオリティ。10曲どれも素晴らしく良い。
このアルバムから明らかに横揺れのグルーヴィーな曲が際立つ
ようになってます。
これは前作時点でごろっとリズム隊を変えなければ
出てくることのなかった楽曲だと。
確か、小里君もQちゃんもこのアルバムからやっと 
自分のスタイルを活かせるようになったという話だった記憶。
でも本当にそのとおりだと思う。
こういったアルバムがここで作れたからこそ、 
彼らもコレクターズの一員になった
という感覚があったのではないのでしょうか。

これだけの曲が10曲詰まった、というのも実は凄いことで。
そのことがアルバム全体に ぴんと緊張感を与えてるとも思います。
その緊張感が気高ささえ感じさせるようなところもあります。

でも。

気高いんだけどね。 無駄な力みがない。


いや。作ってる本人達は気合十分で作ってたと思います。
でも その力がうまいことに どっか突き抜けてる。 


そこが最強。



実はそこが一番、わしがこのアルバム
好きなところなのかもと思ってます。


リーダーのヴォーカルもこのアルバムに関しては
なんかどういうわけか、ものすごく別物に聞こえるのは
何なのでしょう。

それと 
10曲、ってのがいいの(笑)
アナログ世代な感覚かもです。でもトータル50分だからね。
けして短いアルバムってわけではない。
あんまり感じてなかったけど Dog Raceって7分以上あるんだ(汗)
ってことに最近気がついた…
あと 世界を止めて が6分だったことに驚いた。
本当にその長さを感じさせないんだよね…


あと Number5との大きな違い。


垢ぬけてる。
ずっと垢ぬけてるんだよね。

こういう言い方がふさわしいかどうかですが
一気に洋楽のアルバムっぽくなった、と思うのです。

日本人の作るロックアルバムには違いないんだけど
それまでのコレさんのアルバムにはない
洗練感がある。


オープニングを飾る 月は無慈悲な夜の女王
どっか冷やかな でも、あの月明かりを連想させるような
ゆるやかな穏やかなオープニング。

引き続く 愛ある世界。
LOVE! の部分では ライヴでは両手は上でっせ(汗)
大好きな曲。 初めて聴いたときはどっか照れくさいような
気分だったけど この歳になってやっぱ愛こそすべてだ^^


リラ は コレさんの楽曲の中ではちょっと異色。
なんだけど、こういう曲があるのは不思議とアクセント。

Dog Raceは コータロー初フューチュアリング 
記念すべき初ヴォーカル曲。彼らしい歌い方。
曲じたいのイメージも彼に合ってて、すごく好きだったなあ。
ライヴでは途中の間奏がインプロ状態で
けっこう長くなったりして(笑) それはそれで一気に硬派な
ロックバンドっぽくなって、わしは大好き。

Monday はスウィートソウルでグルーヴィーなナンバー。
これは 小里君のベースがめちゃめちゃ素敵。
そこに乗っかるコータローのギターも気持ち良い。
思わず踊ってしまう。


世界を止めて は、いろんな意味でコレさんのその先を左右するほど
大きな存在になってしまった曲。
でも今聴いてもやっぱ文句なしに名曲。
歌ってる内容は至極シンプル。でも誰もが感じえるような
そんな感覚。彼らの代表曲と言われることになってしまっても
仕方がないくらい、素敵な曲であります。
この曲って、それまでのコレクターズと、この先のコレクターズを
大きく分け隔てるような、そんな存在。
この曲のコータロー氏のギターが死ぬほどエモで饒舌。
ここまで鮮やかな音を出すギタリストだったんだと
今聴いても改めて。 冗談抜きで唸ってますわ。


土曜日の子供たち。
ピースフルで穏やかな曲。
こういう曲が出てくるようになったのも
ほんとこのアルバムから?と思います。
こうやって考えると、いかにこの時期このバンドが
過渡期を迎えていたか、改めて思い知らされる。


5・4・3・2ワンダフル、はこれもいまだにライヴでは
定番と言えるようなダンスナンバーですね。
ホントこの手の曲調が加わったことによって、
コレクターズの音楽の幅が広がったのは間違いない。


The Hummer and Sickle は
またそれまでになかったような類のシリアスさを
全面に押し出したような曲。
これも個人的には小里君のベースがツボ。
コータロー氏のギターもそれまでになくハードな面が
出てたりします。


このアルバムのおそらくコンセプトとなった
キーワードがタイトルの、 UFO。
もしかするときっとこの曲が、
それまでのいわゆる「コレクターズ」らしさに
一番近い曲かもなと思ったり。
でも、それまでのものとは明らかに異質なんだけどね。



わしの持ってるオリジナル盤
ジャケットが凝った造りなのはいいんだけど 
広げるときに いまだ異様に気を使います(苦笑)
気を抜くと ミシン目から全部ばらばらになりそうだから(汗)
裏表 天地が逆になってるのも わざとなんでしょうねえ。
あと ランダムに穴が開いています…

011.jpg

015_20110805003742.jpg

CD本体のデザインも好き。ちょっとアポロチックというか(謎)
NASAの あのノイジーな通信音が聞こえてくるようなイメージ。


思いのほか長文になってきたな(汗)
しかし、このアルバムはいまだにきっとコレさん史上
もっともセールスのあったアルバム。
でも今聴いてもそれにふさわしい内容だと改めて。
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たづ助。

Author:たづ助。
妙齢女子。名古屋にへらへら生息。

主には
好きな音楽やライヴや映画の話。
時に英語学習のお話や、戯言などを
ゆるゆるゆると綴り続けております。

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